nico

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あたしたち
幼い頃、私の小学校の学区は商店街を含んでいたので比較的に商売人の子が多かった。

私は、その多くの家が裕福だと思いつつ、

自分の家と同じに欠けているものがあるのを知っていた。

自分の家と同じようにあるものがあり、無いものがあった。

普通にサラリーマンの家の子は、裕福な家とは違うと一線を引いていた。

私は、片親のカギっ子だったから考え方も生活も

田舎のサラリーマンの子とは少し違っていた。

私は、正直言えば商売人の家の子の方が一緒にいるのが楽だった。

みんな自分の時間の多い子だったし、それだけに拘束も少なかったから。

wes1

今日、幼馴染のりんちゃんから電話があった。

「ななの成人式が終ったんだけどね、私がきた着物着せたの。

何の汚れもないし、なかなか悪くないからあんたんちもやる時はコレ着せない?」

「ありがとう!!助かるよ。でも、本当にいいの?!」

「いやあ、あんただって自分の娘に買ってやりたいんだろうけど。

そういうのってさ、ナンカいいと思わない?

私が着て、娘が着て、友達の娘にも着せてってさ、良くない?」

「ウレシイよ!!絶対、貸して!アレ、古典柄だし、良いものだもの。

先日、ユニクロで偶然会った時さ、思ったの。

昔は、たった二人だったのに、こうして人が増えて健康で

何不足なく笑いあえるなんて、幸せだなあって。」

「ホントだよ?!!」

「私達、いろんなもの望んでいるふりして何も欲しくなかったんだよね。

日々の中の小さな幸せ以外なんか。」

「そうなんだよね、そんなフリが楽しかっただけなんだよね。」

「小学校、中学校。自分が努力して何したどうしたなんてこと、

まったく思いだせないのにりんちゃんと二人で学校から帰宅して

朝ごはんの残りの卵焼きを分けて食べたことだけは、

いやにはっきり覚えてて…冷たいのに美味しくて、

少ししかないのに分けたっておしくないの。

いまだに涙が出るほどあれは、幸せだったと感じるんだよ。」

「そうそう、あんな愛しい時間があるってことがすごいパワーなんだよ。

明日も頑張ろう!!って気になる。」

私は思った。

あたしたちの誇りってそこかもな。

でも、これってたぶん、心の広いりんちゃんからもらったと思うよ、うん。

なんだかんだ言って、私なんて人からのもらいもので生きてんだもん。

何もかも。
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