nico

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
女装の庭
私は、ぎょっとした。

白髭がゴマ塩状にある女装のおじさんが売り場に来たからだ。

60歳中盤を過ぎたあたり、性別不詳の存在と化することはそう珍しくない。

しかし、彼は女の格好をした堂々たるおじさんなのだ。

化粧するわけでもない。女のような仕草や話し方をするわけでもない。

ただ、極めつけのところだけは女のようである。

「コレ半額にならないの?」などと、男子なら決して言わないような

事を平気で聞く。

黄色のタイツに茶色の靴に深緑の長めのスカートにあずき色のJK、

眼鏡につばのついたフエルトの帽子と言う何とも理解しがたい装い。

帽子のせいで髪がよく見えないが、普通の短髪だと思う。

背は私とそう変りなく、体はガッチリしている。

この人は、自分が女装家だと私が知って驚いているのを楽しんでいるのか?

はたまたバレテなどいやしないと、たかをくくっているのか。

いずれにせよ彼にはたいした意味はなく、女装が趣味なのだろう。

彼の背景を想像してみたが、何も浮かばなかった。

名画[殺しのドレス]の女装した犯人は、相当怖いものだった。

だがこの女装の老人は危険さは感じられず、自分の風貌にさえ頓着無い様子だ。

おじさんとおばさんの間で戸惑いもなく、次々と彼の視線が目当てのものを探している。

まるで彼専用の「女装の庭」とでも呼べる店内を

たわむれるがごとく徘徊し、そして出て行った。

殺しのドレス スペシャル・エディション [DVD]殺しのドレス スペシャル・エディション [DVD]
(2003/06/27)
マイケル・ケイン、キース・ゴードン 他

商品詳細を見る
スポンサーサイト
Comment
≪この記事へのコメント≫
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。