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nico

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いっぴきとひとり。
最近は、だれもいない河原で、犬を散歩させる時、リードを放すようになった。

だから、あたしは自由に読書なんかできる。

友人たちがおススメの伊坂幸太郎を読み始めた。

[終末のフール]だ。

(ああ、げきだんひとりの[陰日向に咲く]って、これをヒントにしたのかしらね。

だとしたら、ごはっとだなあ。)と思う。

「とうみんのがーるにはくしゅ!」あたしは、いぬと土手で拍手する。

いや、正確には、いぬはあたしを「だいじょうぶかしら?」的な感じでおどおど見てるだけ。

「とうみんのがーる、すごくいい。うん、いい!もういちど、はるちゃんもはくしゅ!!」

と、言っていぬにだきつく。

「ああ、あんたもほんが読めたらいいのにね。」

いぬは、迷惑そうにはなれようとする。

いろいろ、においをかむのがいそがしそうだ。

yqazc

実は、この土手づたいにひどい不法投棄ゴミの場所がある。

そこを通るのは、正直いやなのだが、川の土手の散歩は最高に気持ちいいので

仕方がない。

先日、ひとりの男の年寄りが女物のボストンバックを持ってこの散歩道を

怪しげに先を急いであたしたちを通りこした。

あの男もなにかをここへ捨てたにちがいない。

いいとしをして、何を血迷っているのか知らないが、生き恥をかいて平気らしい。

ゴミ箱ならどこにでもあるじゃないか、とおもう。

ああ、円高になろうが、東京が世界中の若者にクールだと

注目されようがここはアジアなんだな。やはりまるで。

ヴィトンのバックやUGG のブーツをゴミの天辺において写真を撮りたいな。

それが、いまのこの国の様子だからね。

それにしても。

[天体のヨール]もすごくよかった。

あたしは、やっぱり好奇心のある感覚がすきだな。

好奇心は死と、無関係でじゆうだもの。
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