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ロマンス病
ドンファン [DVD]ドンファン [DVD]
(2007/11/28)
ジョニー・デップマーロン・ブランド

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友人の家に久しぶりに泊まりに行き、初めてジョニーの仕事人ぶりを堪能した映画。
それが[ドンファン]だ。
「今夜は、寝かせないよ、ジョニー祭りだ!」と言う彼女に何気なくピントが合って選んだ一枚。
「やっぱ、勘がいいね。」とばかりに友人はもう何十回も観たであろう、その映画の上映を始めた。
愛という言葉はとても陳腐だ。言えば言うほど野暮だ。
そう思っていたというのにどうしたことか、映画が終わる頃には「もしかすると、不幸なことに私は人を愛したことがないのでは?」という気になっていた。
そして、こんなふうに愛されたことも・・・。
マリリン演じるフェイ・ダナウェイが言う。
「燃える思いはトラブルの元よ。押さえがきかずすべてを焼き尽くして突然消えてしまう。小さいけどあたたかな光こそ長い人生には大切なこと」
そう、それを信じて行かなかった場所が私には、たくさんある。そしてジャック演じるマーロン・ブランドが応じる。「炎なしに情熱はなく、情熱なしに人生はない。」
ドンファンの話を聞きながら、深く自分の内面に落ちていくマーロンの表情が見事だ。
どこにでもいる枯れたジジイの瞳に輝きが戻っていくのが。
ジョニーは、目の前のいぶし銀の演技に自分の演技を忘れそうにならなかったのか?是非聞いてみたいところである。
ドンファンと名乗るジョニーが、拘束をといてもらうため言われた通りのごく普通の若者を演じる時、ここで彼の仕事人ぶりが冴える。
誇りもなく、愛した自信も愛された自信もないドンファンでない彼の尋常さ。
これが尋常でない。
自分の人生をどこにでもある通り一辺のそんなものだと思ったら、顔無しになるのだ。負けなのである。ドンファンがジャックに訊く。
「あなたは、だれ?」戸惑うジャックは、自分の中へ旅するようになる。
誰なのか?それは、もしかすると、誰も知らない。知っているのは、名前や職業や居場所や・・・まあ、そんなところだ。
誰も知らないとすれば・・・自分が決めることにちがいない。
最後にジャックの声が[私の最後の患者である、愛の貴公子ドンファン・デマルコは・・ロマンス病だった。残念なことに治療法はない。
しかも困ったことに伝染性が高いのだ。]と語る。
「燃える思いはトラブルの元よ。」
「炎なしに情熱はなく、情熱なしに人生はない。」
どちらも真実。

ああ、だからせめて映画の中で恋をしよう。
それだっていいじゃない。
だって、ほかにもほしいものが私にはあるの。
大切なのは、ただひとつ。自分が自分であるという確信なのよ。

それにしても、流石はイタリアの監督だ。
赤と黒の使い方がとてもうまい。
そして診療室のすみれのブルーの壁の色の、なんと!ジョニーに似合うこと。
そして、名優フェイ・ダナウェイの知的な美しさ。
とにかくこの映画が、私の一押しの名画になったのは言うまでもない。
友人の趣味がよくて助かった。

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